適応障害
適応障害はどんな病気?
職場や学校などの特定の環境やそこでの出来事を非常につらく感じ、それが原因で気分が落ち込んだり、過度に不安を感じたり、神経過敏な状態になるなどの症状が表れるのが適応障害です。
うつ病と非常によく似た症状が起こりますが、原因がハッキリしている場合が多く、その原因から離れることで症状が改善するケースが多いです。
適応障害の主な症状
感情面での症状
- 気分が落ち込む
- ゆううつな気分が続く
- 不安や焦り・怒りなどの症状
行動面での症状
- 周囲の人(友達や家族)への暴言や暴力
- 過度な飲酒、乱れた食生活
- 無謀な運転など
身体面での症状
- 吐き気や嘔吐
- 下痢
- 動悸
- めまいなど
当院での治療
適応障害はうつ病と症状が似ているため、まずは正確な診断が必要となります。
症状には個別に対処していくことになりますが、原因に対していかに適切な距離をとるかなど、必要に応じて患者さんの周囲の環境を調整するためのアドバイスも行っていきます。
躁うつ病(双極性障害)
躁うつ病はどんな病気?
うつ病とよく似た症状を呈する病気の一つですが、「躁」状態(異常にテンションが高ぶった状態)と「うつ」状態(気分が激しく落ち込む)を繰り返す病気です。うつ状態となる期間の方が比較的長いことが多いことから、しばしばうつ病の治療中に診断がつくケースが多くあります。
躁うつ病の主な症状
「躁状態」の症状
- 口数が増す
- 楽観的志向
- 過度に活動的になる「寝なくても平気です!」など
- 自信が増す
- 頭がさえる
「うつ状態」の症状
- さびしい・むなしいといった気持ちになる
- 訳もなく悲しい
- やる気がなくなる
- 億劫になる
- 興味・関心がなくなる
躁うつ病の治療
気分安定薬(炭酸リチウム)という、気分の浮き沈みを抑制する薬を飲用して治療をします。また「躁」「うつ」それぞれの症状が強い場合には感情の高ぶりを抑える薬や抗うつ薬を併用する場合があります。
躁うつ病に対するrTMS治療
側頭葉に対する低頻度刺激が有効とする論文も出ていますが、当院では準備中です。