発達障害
こんな症状にお悩みではありませんか?
- 集中力が続かない
- 部屋を片付けられない
- ケアレスミスが多い
- 注意散漫
- 感情の起伏が激しい
- 衝動的に行動してしまう
- 浪費が多い
- じっとできない
- いくら寝ても寝足りない
- 相手の気持ちがわからない
- 空気を読んで行動するのが苦手
- 光、音、肌触りなどに敏感
- 人の気持ちを察しすぎてしまう
発達障害は、生まれつき脳機能の発達のバランスに偏りがあり、学校や職場の環境、周囲と馴染めなかったりして、社会生活に困難が発生します。
- 「適応障害」と「発達障害」は異なる病名です。
発達障害にはADHD、ASD、LD、知的障害などの分類がありますが、これらはしばしば合併し、多彩な症状を引き起こします。発達障害の症状には人によって個人差があり、グラデーションがあることから、発達障害スペクトラム(連続体)と呼ぶこともあります。
ADHD 注意欠如・多動症
細かな事柄に集中できなかったり、注意力が長続きせず忘れっぽい「不注意」、落ち着きのなさや、静かにしていなければならない時に、しゃべったり走り回ったりするなどの「多動性」、自分の気持ちをコントロールできず、よく考えないで衝動的に物事を行ったりする「衝動性」の3つからなる病気です。
ADHDの中の分類として下記の3つがあります。
- 不注意優位型
- 多動・衝動優位型
- 混合型
ADHDは100人に8人程度の有病率とされており、決して珍しい病気ではありません。
ASD 自閉スペクトラム症
- コミュニケーション能力の障害
- 興味関心の限局
- 感覚過敏
コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりします。また、感覚の過敏さを持ち合わせている場合もあります。
学習障害(LD)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。
チック症
チックは、思わず起こってしまう素早い身体の動きや発声です。まばたきや咳払いなどの運動チックや音声チックが一時的に現れることは多くの子どもにあることで、そっと経過をみておいてよいものです。しかし、体質的にさまざまな運動チック、音声チックが1年以上にわたり強く持続し、日常生活に支障を来すほどになることもあり、その場合にはトゥレット症とよばれます。
吃音
滑らかに話すことができないという状態をいいます。音をくりかえしたり、音が伸びたり、なかなか話し出せないといった、さまざまな症状があります。
これまで小児特有の病気だと考えられてきた発達障害は、大人になってからその症状が顕在化することがあると知られています。発達障害という病気は、以前は知的障害を伴い幼少期に診断されるものと考えられていましたが、現在は知的障害を伴わない場合も多いとわかっています。
例えば、コミュニケーションが苦手であっても勉強ができるなど、なんとか環境に適応することができる場合、子供のうちは発達特性が顕在化しないことが多くあります。しかし大人になって、より高度で複雑なコミュニケーションを要求されるようになると困難を抱える場面が出てきて、そこで初めて発達障害の診断がつくというような流れです。
自分が置かれている環境に適応できている状態であれば、発達特性があること自体に問題はありませんが、急激な社会環境・職場環境の変化などについていけず、不適応を起こし適応障害やうつ病、不安障害等の2次障害を発症することがあります。
発達障害のある方が2次障害を起こす割合は健常者よりも高いとされています。
診察やWAIS等の心理検査の中で明らかになる自分の特性を把握しておくことで、適応を促し、2次障害を予防することも有効です。
発達障害チェックリスト
自閉スペクトラム症(ASD)
- 自己中心的な言動が多い
- 人の気持ちを理解するのが苦手
- 人間関係が苦手
- 臨機応変な対応が苦手
- 表情が乏しいと言われる
- 空気を読み過ぎて、人と接するのが疲れる
- 思ったことをそのまま言ってしまう
- 本音と建前の区別がつかない
- 曖昧な表現や冗談が苦手
- 自分の興味のあることを一方的に話してしまう
- 会話が噛み合わない
- 表情や場の雰囲気を読むのが苦手
- 人前で演じている感覚がある
- 気を使い過ぎて、逆に疲れる(過剰適応)
- 頭で考えていることを人に話すのが苦手
- 1対1のコミュニケーションは何とか出来ても1対複数では上手く出来ない
- 抽象的なことをイメージしたり、理解したりすることができない
- 実際に目の前にないことを想像できない
- 多くの人が「常識」と思っているようなルールがうまくつかめない
- ジェスチャーの意味が理解できない
- 暗黙の了解がわからない
- 興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
- 興味がないことは途端にスイッチがオフになる
- ネガティブなことを絶えず考えてしまう(ぐるぐる思考)
- 極端な思考で、臨機応変にとか適当に加減することが苦手
- 音や臭い、皮膚感覚、痛みなど、様々な感覚が過敏
- こだわりが強く、ルーティンを好み、イレギュラーに混乱する
- 計算力や記憶力などが突出して優れ、他の脳機能と比較しアンバランス
ADHD(注意欠如・多動症)
- 長時間寝ても、寝た気がしない
- 朝起きられない
- 日中の眠気が強い
- いつも疲れた感じがする
- 集中して話が聞けない
- 部屋の片づけができない
- 仕事や勉強などで気が散りやすく、集中力が続かない
- 課題を最後までやりきれない
- 忘れ物や落し物が多く、物をなくしやすい
- 約束を忘れてしまう
- ケアレスミスが多い
- 金銭管理ができない
- 平行していくつものことができない
- 課題や仕事を順序だてて行うことが難しい
- じっとしていると落ち着かない
- おしゃべりが止まらない
- 自分のことばかりしゃべる
- そわそわした感じで、落ち着きがなく、じっとしていられない
- 体の一部を動かす
- おしゃべりに夢中になって、今やらなければならないことを忘れてしまう
- 突発的に話し相手の傷つくことを言ってしまう
- 内緒の話を、次の瞬間、他の人にしてしまう
- 思いついたことを、すぐに言動に移す
- イライラしやすい
- 衝動買いをしてしまう
- 何かに依存してしまう
- 気分の浮き沈みが激しい
- 我慢するのが苦手
- キレやすい
学習障害(LD)
- 数を数えるのが苦手だった
- 時計が読めない、時間がわからないことがあった
- 算数の簡単な1桁の足し算や引き算が暗算ではできなかった
- 繰り上がり、繰り下がりができなかった
- 九九がなかなか覚えられなった
- 図形の模写(視写)が、困難だった
- 筆算はできるが、いまでも暗算が苦手である
- 就学前に文字に興味を示さなかった
- 就学してからもひらがなで書けない文字があった(特に拗音や促音が困難だった)
- カタカナが習得できなかった
- 字をなかなか覚えられない、覚えても、忘れやすい
- 漢字を写字(視写)で間違える。漢字の部首の偏と旁(つくり)が逆になったりする
- ローマ字がなかなか覚えられない
- 英語の読み書きが苦手である
- 聴力は正常にもかかわらず、言われた言葉を聞き間違えることが多い
- 音読の速度が遅い、一文字ずつ区切って読む逐次(ちくじ)読みをする
- 文字や行を読み飛ばしすることが多い
- 語尾や文末を読み誤ることが多い
- 「ろ」や「る」など形の似ている文字を見分けることができない