受験とうつ ~受験生も保護者も大変~
2024.02.04
本日2024年2月4日は第118回医師国家試験の2日目だそうです。昔は3日間にかけて行われていた医師国家試験も試験の日程が2日に短縮され、この二日間が勝負という受験生も少なくありません。
中学受験、高校受験、大学受験、国家試験とこの1月から3月にかけては様々な試験のラッシュですので、家族に受験生がいるご家庭だとこの季節は一大事になります。
受験はプレッシャーとの闘い
受験というのはプレッシャーとの闘いでもあります。
例えば、試験会場での極度の緊張から腹痛・下痢・嘔吐などをきたしてしまい、トイレにこもりきりになってしまうことで本来の実力を発揮できないまま試験を受けてしまう人(過敏性腸症候群)や、名前の書き間違えや細かな確認行為がやめられず時間を余計に消費してしまう人(強迫性障害による)はメンタルクリニックでの治療を受けてから試験に臨まれるのが良いかもしれません。
2日間にわたって行われる医師国家試験では、1日目の試験がふるわず、2日目は受験会場に来なくなってしまう受験生が毎年一定数います。
子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気
ドラマ化もされた『二月の勝者』という漫画からの引用です。
受験勉強や予備校への通学は金銭的にも労力的にも家庭に負担がかかり、家庭の中で摩擦が起きることは少なくありません。
お父様が「○○には中学受験の代金として200万円も使っているんだぞ!なんでこんなに出来が悪いんだ!」と金銭的な負担を課せたり、お母様がヒステリックになったりしてしまうことも少なくありません。
受験というストレッサーは家族関係に大きな影響を与えてしまいます。
心身に不調を感じたら早めにメンタルクリニック受診を
・気分が落ち込む
・やる気が起きない
・体が重く、疲れやすい
・頭がすっきりせず、集中力・判断力が低下している
・眠れない、または早く目が覚めるや夜中に目が覚める
・食欲がない
これらの様な症状にいくつか該当する。また最近、自分自身で気づいた変調や、仕事の効率が落ちている等、何らかの違和感を感じているのであればメンタルクリニックの受診をおすすめいたします。
受験うつとrTMS治療
当院にrTMS治療を目的にご来院される患者様には、働きながら治りの悪いうつや強迫性障害、コロナ感染後のブレインフォグ等を外来で治療したいという方が多くご来院されます。
また、東京には受験うつをrTMSで治療するクリニックがあるそうですが、当院としてはこの治療方針には賛成です。rTMSによる治療は抗うつ薬などの薬剤治療と比較して、眠くなりにくく、パフォーマンスを出しやすくなる側面があるからです。福岡県内に自由診療でrTMS治療を扱っている病院・クリニックは多くありません。当院は、福岡市内で交通の便も利用しやすく、お仕事がお休みの土日、祝日を利用して治療される患者様が多く来院されています。
気になる方は、まずは受診されて医師に相談し説明を受けてみてはいかがでしょうか。