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心療内科の診断書は“どの段階で”もらえる?福岡市内で受診を検討している方へ

2025.11.22

いつ、どのようにして診断書が作成されるのか──医師が丁寧に解説します

福岡では、職場・学校・行政手続きなどで「急に診断書が必要になった」という相談が増えています。
実際、提出期限が迫り焦って受診される方も多く、

  • 休職・欠勤のため
  • 大学や高校への提出物
  • 職場の産業医から指示があった
  • 就職活動・実習の延期のため

など背景は様々です。

本記事では“診断書がどのタイミングで作成可能なのか”を医師の立場から正確に解説します。
(※当院特有の話ではなく、福岡の心療内科で一般的に行われている流れを基にまとめています。)


1. 心療内科の診断書は「初診で作成できるのか?」

結論から言うと、
医学的に必要と判断できる場合、初診で診断書を作成することはあります。
ただしこれは「すべての方が当日作成できる」という意味ではありません。

診断書は医学的判断を伴う文書であり、
症状の評価・生活への支障・職場/学校での状況を把握する必要があります。

▶ 初診で診断書作成が“可能になる”ケース

  • 明確な症状がすでに出ている
  • 生活や業務に支障がある程度把握できる
  • 職場または学校から受診を求められた
  • 過去の治療歴があり、情報が揃いやすい
  • 相談内容が具体的で医学的評価が成立する

▶ 初診では作成が難しいケース

  • 診断名の確定に時間が必要
  • 観察や追加問診が必要な状況
  • 休職期間や業務制限の判断がつきにくい
  • 相談内容が曖昧で評価が困難

重要なのは、「すぐ書けるかどうか」ではなく
医学的に正確な判断ができるかどうかです。


2. 診断書が必要な方に多い相談内容

福岡の心療内科で実際に寄せられる相談には、次のようなものがあります。

  • 「急に欠勤してしまい、明日までに提出が必要」
  • 「産業医から診断書を持ってくるように言われた」
  • 「学校から受診を促された」
  • 「実習に行けず、延期のために必要」
  • 「家で寝られず、気分の落ち込みが強くなった」

急な提出期限に追われている方も多く、受診前から強い不安を抱えていることが少なくありません。


3. 診断書作成までの一般的な流れ(福岡の場合)

ここでは福岡の心療内科でよくある流れをまとめます。

① 事前相談(電話・LINE・Web問診)

初診の前に簡単に困りごとを伺います。
提出期限が近い場合も含め、状況を整理することができます。

② 初診

医師が以下を評価します:

  • 現在の症状
  • 生活への支障
  • 職場・学校での困難
  • 不眠・食欲・集中の変化
  • 既往歴・服薬歴

必要に応じて、オンライン診療での対応も可能です。

③ 医学的に必要と判断した場合、診断書作成へ

診断書の内容(期間・配慮事項)について、本人と一緒に確認します。
※休職期間の判断が難しい場合は、経過観察後に作成することがあります。

④ お渡し

紙の診断書として発行します。


4. 福岡でよく求められる診断書の種類

  • 職場の休職・復職に関する診断書
  • 欠勤証明
  • 大学・高校・専門学校への提出書類
  • 実習・授業の参加可否に関する書類
  • 傷病手当金の申請書類

内容に応じて、作成に必要な情報が異なります。


5. よくある質問(FAQ)

Q1. 診断書の費用はどれくらいですか?

→ 自費の文書料としてクリニックごとに定められています。

Q2. オンライン診療でも診断書は可能ですか?

→ 内容によっては可能です。
 ただし、休職期間の判断など、対面受診が必要な場合もあります。

Q3. 「すぐ書いてほしい」は可能ですか?

必要と判断される場合には個別に対応いたします。
 


6. 最後に──急いでいる方へ

診断書は、急な提出期限が迫っていると、とても焦りやすいものです。
しかし、診断書は医学的な評価に基づいて作成される文書であり、
「書ける/書けない」は症状と状況によって異なります。

当院では、
できる限り丁寧に状況をお聞きし、医学的に判断できる範囲で支援します。

まずはLINEやお電話でご相談いただければ、
受診の流れをスムーズにご案内できます。