自律神経失調症
2024.02.11
~季節の変わり目と自律神経の乱れ~
季節の変わり目に、なんとなく身体がだるい、眠れない、イライラするといった身体の不調。皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか? 特に季節の変わり目や昨今の自粛期間中にそんな症状を感じたとすれば、それは自律神経が乱れているサインかもしれません。
自律神経の乱れとは?
自律神経とは、身体の働きを調整する神経のことで、交感神経と副交感神経の二つから成り立っています。主に交感神経は身体の働きを促し、副交感神経は逆に休ませるといった役割を持ち、状況に応じてそれぞれが働くことで、自律神経は私たちの身体を常にベストな状態にしようとしています。例えば暑い時に汗をかいて体温を下げる、食事をした時に食べ物を消化するといったことも、この自律神経の働きの一つです。
しかし、この自律神経のバランスが整わなくなると、これらのコントロールがうまくいかなくなり、身体に様々な不調を感じてくるのです。
自律神経の乱れで起こる不調とは?
季節の変わり目に自律神経が乱れると、次のような症状がよく現れるようになります。もちろん、そのほかにも不調は起こりますので、ここでご紹介する以外の症状もあります。
- 気分の落ち込みや不安な気持ちが続く
- イライラしてしまう
- 朝起きると体がだるい、重たい
- 眠れない
- めまいや耳鳴り
- 頭痛や肩こりが続く
- 肌トラブルが多くなる
- 腹痛
- 汗をかきやすくなる
このように自律神経が乱れると、様々な不調が起こり、日常生活にまで支障をきたすようになります。
季節の変わり目に自律神経の乱れが起こる原因とは?
季節の変わり目で気温の変化が大きいと自律神経が混乱してしまって症状にあらわれてきます。
昼間はあたたかいのに朝夕がめっきり冷え込むようになったという「朝晩と昼間との気温差」など環境の変化に対応しようして自律神経が過剰にはたらいてしまうのが、症状がひどくなる原因のひとつです。
また、季節の変わり目は、日照時間も少しずつ変化するので、人間の睡眠サイクルにも影響し、自律神経の働きとの間にズレが生じてコントロールしづらくなります。
体温調節機能を整える
現代では家庭も、オフィスも、電車も、お店も、どこにいてもエアコンのきいた快適な環境なっています。体が持っている「体温調節機能」はサボリがちになります。運動しないと筋肉が衰えるように自分で体温調節しないとその機能も衰えてします。
まずは、下記の事をから実践してみてはいかがでしょうか。
・規則正しい食生活。バランスの取れた食事を心掛けましょう。
・朝、太陽の光を浴びる。太陽の光を浴びることで自律神経のモードが切り替えられて1日の神経のバランスを整えることができます。
・浴槽浴をする。お風呂につかる事で、汗をかくことで体温調節機能を鍛える事ができます。
・運動をして、基礎代謝アップを図る。運動することは体温調節機能をつかさどる自律神経をきたえることにもなるので、とてもおすすめです。
その他、季節の変わり目には、自律神経の乱れの他に花粉症や鼻炎、アトピーなどの症状を起こすことがあります。これらは、免疫バランスの乱れによって生じる恐れがある症状です。
季節の変わり目に体調が崩れやすくなるのは、このように寒暖差によって体を調整しようとストレスが溜まり、免疫力が低下するためなのです。
気圧の差が大きく「内耳(ないじ)」が過剰に反応することです。この内耳は気圧の変化を感知する働きがあるのですが、気圧の変化が大きいと感知する働きが過剰になります。気圧の変化による過剰反応の情報が脳に伝わると、交感神経が優位になって自律神経のバランスが崩れます。このため、体調が崩れやすくなるのです。
季節の変わり目の体調不良を和らげる対処法
ツボ押しをする
ツボ押しをすると症状が和らぐのは、反応点であるツボを刺激することによって、全身の気血の流れを調節して自律神経も整えることができるからです。
季節の変わり目に起こる体調不良の原因は自律神経の乱れのため、ツボ押しで自律神経が整って症状を和らげられます。
- 百会(頭のてっぺん)
- 三陰交(内くるぶしから膝に向かって指四本分上がったところ)
- 合谷(親指と人差し指の交わるところから、少し人差し指よりにあるへこんだところ)
上記のツボ辺りを押してみて心地良く感じるところ、強さを探し、無理に押しすぎたりしないようにしましょう。
耳マッサージをする
耳には自律神経と関わりがあり、全身の臓器や血流とも関わっています。聴覚として酷使したり、疲れたりすると全身に影響してきます。
健康的な耳を目指して優しく、いたわるようにマッサージしましょう。
①耳の裏側に親指を置き、人差し指で耳を挟んで満遍なく耳全体を揉みほぐしていきます。
②中指人差し指で耳を挟み、ゆっくりと丁寧にこすっていきます。
③耳の上部、真ん中、下部を上、外側、下と順番に引っ張っていきます。