QEEG検査でわかる自分の脳の状態
2024.11.12
QEEG(定量的脳波検査)について
テスラクリニックでは2024年11月からQEEGシステムを導入しました。脳の健康が気になる方、自分の症状の原因が気になる方に向けて、QEEG検査は脳の状態を“見える化”し、症状の改善に役立つ検査方法です。
QEEG(キューイーイージー)は、「定量的脳波検査」とも呼ばれ、脳の働きを科学的に可視化する検査方法の一つです。通常の脳波検査が異常を見つけることに重点を置くのに対し、QEEGでは脳のさまざまな領域の機能状態を細かく分析することができます。これにより、症状の原因をより深く理解し、患者さん一人ひとりに適した治療方針を立てることが可能です。
どんなときにQEEG検査が役立つの?
QEEG検査は、以下のような症状でお悩みの方に特に効果的です:
うつ病:気分の落ち込みや意欲の低下などの原因として、脳の特定の領域が影響していることが多くあります。
不安障害:過剰な不安や心配を感じる場合、脳のバランスが崩れていることが示されることがあります。
ADHD:集中力の低下や衝動的な行動が見られる場合、脳の特定の活動パターンが関与している可能性があります。
その他にも、脳の働きと関係するさまざまな症状に対して、QEEGは原因の分析や治療方針の検討に役立ちます。
通常の診察や検査との違いは?
保険診療では精神科医による問診、心理検査を行い、DSM-5やICD-10.11などの一般的な診断基準に沿って診断が行われます。このため目に見えるバイオマーカーがなく、患者さんの中には自分の主治医の診断は正しいのだろうか、もしくは違う病気が隠れているんじゃないかという疑念が出てくることは少なくありません。
QEEG検査は脳の状態をみえる化することで、隠れている疾患の洗い出しや、現在出現している症状との関連を把握するのに有効です。
検査の流れ
QEEG検査は痛みもなく、リラックスした状態で受けられる検査です。検査の流れは以下のようになります:
準備:検査前に、頭皮に小さな電極をつけるため、頭部の皮膚を少しだけ消毒します。ワックスなどの整髪料は事前に落としていただく必要があります。
測定:椅子に座ってリラックスした状態で脳波を記録します。約20~30分ほどで終了します。
分析:取得した脳波データを解析し、症状や治療方針に役立つ情報を提供します。 検査結果の報告には2-3週間かかります。
QEEG検査のメリット
QEEG検査を行うことで、脳の状態を客観的に把握し、治療方針に活かすことができます。たとえば:
治療の効果判定:治療の進捗や効果を脳波データから確認できます。
個別の治療計画:患者さんの脳の状態に合わせた治療方法が選べるため、より効果的なアプローチが可能です。
QEEG検査をご希望の方へ
当院では、最新の機器と経験豊富なスタッフがQEEG検査を行い、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供しています。検査や予約についてのご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
電話番号: 092-791-4643
予約方法: 当院の公式LINEまたはお電話にてご予約を承ります。